紅葉に染まる鶏足寺の参道 NAGAHAMA, SHIGA — KEISOKUJI TEMPLE

北びわこ見聞録 秋号

北びわこで楽しむ秋

Nagahama, in the colors of autumn.

200本のもみじが境内を染め上げる鶏足寺と、優しい観音様が待つ石道寺。北国街道の宿場に佇む意冨布良神社、知将・石田三成の原点に触れる石田会館。長浜の秋を彩る旬のスポット三選と、あわせて立ち寄りたい周辺のおすすめ店を訪ねます。

紅葉のじゅうたんが続く鶏足寺の参道
旬のスポット 其の一

鶏足寺・石道寺

No.1

秋の滋賀で見つけた、
美しすぎる世界

今年の紅葉は「鶏足寺」と「石道寺」がおすすめです。200本のもみじが境内を染め上げる「鶏足寺」。苔むした石垣とゆるやかな真っ赤に彩られた石段は、まるで別世界のような美しさ。

また、「石道寺」には、一見の価値がある国指定重要文化財「十一面観音像」が。しなやかなお姿と優しい表情が魅力的で、唇にひとすじ残った鮮やかな「紅(べに)」がとても印象的。井上靖の小説『星と祭』にも描かれた、子授けの観音様です。

幽玄な紅葉と、心癒やされる美しい観音様。次の休日は、カメラを片手に感動の秋散歩へ出かけてみませんか?

鶏足寺の境内を彩る紅葉
01鶏足寺|境内を赤く染め上げる約200本のもみじ
紅葉に包まれた石道寺の境内
02石道寺|色づく木々に包まれた境内
石道寺の本堂
03石道寺|十一面観音像を安置する本堂
石道寺の十一面観音像
04石道寺|国指定重要文化財「十一面観音像」。唇に残る紅が印象的
鶏足寺 PLACE長浜市木之本町古橋 ACCESSJR木ノ本駅東口より湖国バス金居原線「古橋」下車後徒歩20分 紅葉受入期間2026年11月14日(土)〜12月3日(木) 紅葉受入時間8時30分〜16時00分 紅葉散策協力金500円/1人 URLhttps://kitabiwako.jp/spot/spot_967 ※紅葉受入期間以外でも見学可能です。上記のURLをご確認ください。
石道寺 PLACE長浜市木之本町石道419 ACCESSJR木ノ本駅よりバスにて12分「井明神」下車、徒歩にて8分 どこいこ長浜https://www.dokoiko-nagahama.jp/ja/spot/detail/66
鶏足寺をチェック 石道寺をチェック
立ち寄り

小林商店

限定製造の鯖のなれずし 丁寧に仕込まれた唯一無二の味わい

塩鯖と白米を用いて発酵させた「鯖のなれずし」。北陸圏の郷土料理として知られますが、北陸から京の都への物資の流通経路であった滋賀北部でも冬季に鯖のなれずしを仕込む食文化がありました。

小林商店は集落で生活雑貨や食品を扱う店で、3代目の小林丈弘さんの父、丈夫さんの頃から自家製鯖のなれずしを製造販売。国産塩鯖、地元産米を原料に丁寧に仕込み、発酵熟成させていきます。出来上がったなれずしは、鯖とは思えない、とろけるような歯応えで、塩分控えめの味わい。漬け込む際にふんだんにまぶした山椒がアクセントになってまさに「ここにしかない味」。知る人ぞ知る名店として全国にお客さんがいるほどです。

通年製造し、気温が高い時期は専用冷蔵庫で発酵を調整。ただ、丈弘さん一人での手仕込みで製造数が限られています。来店前に必ず問い合わせを!

白米を詰めた鯖を樽に漬け込む様子
01白米を詰めた鯖を樽に重ねて漬けていく
ごはんに山椒を混ぜ込む作業
02ごはんと一緒に山椒の粒をふんだんに混ぜ込むのが小林商店流
3代目の小林丈弘さん
033代目の小林丈弘さんがすべて手仕事で仕込む
器に盛られた鯖のなれずし
04控えめの塩分と食べやすい食感でどれだけでも食べられそう
集落にたたずむ小林商店の店舗
05集落に溶け込むようにたたずむ店舗
ADDRESS長浜市木之本町川合194-2 TEL0749-82-3558 OPEN9:00頃〜16:00頃 CLOSE不定休(事前連絡要)
北びわこ見聞録 秋号 長浜P. 01
紅葉に彩られた意冨布良神社の鳥居
旬のスポット 其の二

意冨布良神社

No.2

歴史の面影と鮮やかな紅葉が
織りなす、北国街道に佇む
「意冨布良(おほふら)神社」

木之本の古い町並みが残る「北国街道 木之本宿」。老舗の酒蔵から少し坂を上ると、厳かなたたずまいで迎えてくれるのが「意冨布良(おほふら)神社」です。普段は静寂に包まれる境内ですが、秋を迎えると表情が一変。鮮やかなもみじの赤と、大イチョウの黄金色が歴史ある社殿に美しい華を添えます。木之本地蔵院からも歩いてすぐです。

また、意冨布良神社から徒歩30分ほどの場所にある田上山砦跡(たがみやまとりであと)は、賤ヶ岳の合戦の際、羽柴秀長が陣を置いたと伝わる場所です。山上からは、合戦の舞台となった余呉湖・賤ヶ岳方面や、北国街道の宿場町として栄えた木之本の町並みを望むことができ、ぜひ、意冨布良神社と共に訪れてほしいスポットです。

どこか懐かしい門前町の空気を感じながら、歴史の面影を辿る静かな参拝へ出かけてみませんか。

秋空の下の意冨布良神社の参道と鳥居
01もみじの赤と大イチョウの黄金色が社殿を彩る秋の境内
PLACE滋賀県長浜市木之本町木之本488 ACCESSJR木ノ本駅徒歩10分 どこいこ長浜https://www.dokoiko-nagahama.jp/ja/spot/detail/207
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立ち寄り

酒茶いくひ

飲み屋さんでランチもカフェも。50種以上の日本酒がずらり

木之本に移住した前川晋也さん千尋さん夫妻が営む「ランチもカフェもできる飲み屋」。ランチは、メインと副菜数品と汁物・ご飯の定食スタイルで、多品種を堪能できることが特徴。お酒を飲む人にはおかずがつまみになり、飲まない人にも大満足のボリューム。

一品メニューも常時注文可能。琵琶湖の魚介や発酵食品、新鮮な野菜など地元食材を多用した品がラインナップ。お酒は品揃えが50種以上はあるという日本酒のほか焼酎なども充実。お酒と食べることが大好きな夫妻が厳選した銘柄が揃い、食事に合うものを提案してくれます。

北国街道沿いの江戸後期築の建物をリノベーション。もとの建物の造りや古材を活かした店内は一枚板の重厚なテーブルが存在感を放っています。飲食スペースの奥と2階は「中屋」(なかや)というゲストハウスとして営んでいるので宿泊使いもどうぞ。

北国街道沿いに建つ酒茶いくひの外観
01江戸時代から営まれていた料理旅館を全面改修。ゲストハウス名は元の屋号にちなむ
一枚板のテーブルが置かれた店内
02元の建物の風情や古材を生かした店内。大きな窓からは北国街道の往来を楽しめる
カウンターで笑顔の前川夫妻
03笑顔で出迎える前川夫妻。晋也さんは酒造経験、千尋さんは酒屋勤務をも経ての開業
日替わりの定食スタイルのランチ
04日替わりのランチ。写真の主菜は「鹿肉のロースト毛沢東スパイス」。ご飯を日本酒半合に変更も可
棚にずらりと並ぶ日本酒
05日本酒は圧巻の品揃え。好みを伝えればおすすめを出してくれる
ADDRESS長浜市木之本町木之本1116 OPEN11:30〜20:00(最終入店) CLOSE不定休(当月の休みをインスタグラムで告知) URLhttps://www.instagram.com/kinomoto.kominka_jpn/
北びわこ見聞録 秋号 長浜P. 02
紅葉を背に立つ石田三成公の銅像
旬のスポット 其の三

石田会館

No.3

忠義に生きた知将の原点に
触れる聖地、「石田会館」

のどかな田園地帯に、戦国ファンが「聖地」と呼び熱く支持する場所があります。それが、名将・石田三成の生誕地とされる屋敷跡に建つ「石田会館」です。館内の資料室には、三成の生涯を描いた絵巻パネルやゆかりの古文書、精巧な屋敷の復元ジオラマなどが並び、彼の激動の生き様をじっくりと辿ることができます。さらに敷地内には、かつての栄華を物語るお堀の跡(堀端池)や、凛々しい三成公の銅像、一族の供養塔が静かに佇んでいます。

すぐ近くには、秀吉との運命の出会いである「三献茶」のエピソードにちなんだモチーフも見られます。義を貫いた智将の息吹が今なお色濃く残る歴史の里で、その生涯に想いを馳せる旅へ出かけてみませんか。

石田治部少輔出生地の碑と三成公の銅像
01屋敷跡に建つ「石田治部少輔出生地」の碑と、凛々しい三成公の銅像
石田会館の外観と石田三成公屋敷跡の石碑
02三成の生涯を伝える資料室を備えた「石田会館」
PLACE滋賀県長浜市石田町治部576 ACCESSJR長浜駅下車→湖国バス近江長岡駅行きで20分、バス停:石田下車、徒歩3分 どこいこ長浜https://www.dokoiko-nagahama.jp/ja/spot/detail/181
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立ち寄り

KinoPan&cafe(キのパン&カフェ)

戦国の聖地にあるベーカリー 併設カフェでゆっくり休憩を

戦国武将石田三成の出生地で、三成を顕彰する資料館のそばにあるベーカリー&カフェ。「せっかく三成ゆかりの地を訪れてくれた方にゆっくり休憩していただける場」をとの思いで木下滋子さんがオープン。北海道産小麦の原料にこだわり焼くパンは約20種で、甘い系、お惣菜系とまんべんなく揃い世代を問わず愛される味。なかには三成の旗印「大一大万大吉」の焼印が入った「三成あんぱん」も。

落ち着いたカフェ空間では、肉厚パティとバンズのバランスが絶妙なハンバーガーやふわふわな食パンを使ったサンドイッチなどのメニューを提供。ドリンク類も充実し、息子の栄一さんが丁寧に淹れてくれます。購入したパンのイートインももちろん可能。

周辺には史跡が点在し歴史探訪にも魅力的な地。腹ごなしの拠点として抜群の立地です。

店先に立つ店主の木下滋子さん
01店主の木下さん。趣味のパン作りが好評で創業を決意
焼きたてのパンが並ぶ店内
02焼きたてパンがずらりと並ぶ
大一大万大吉の焼印が入った三成あんぱん
03三成あんぱんは粒とこしが揃う。石田三成をテーマにした飲食物「三成めし」にも認定されている
大きな窓のあるカフェ空間
04カフェの大きな窓の向かい側に三成を顕彰する「石田会館」がある
カフェメニューのハンバーガーとサンドイッチ
05カフェメニューのハンバーガーとサンドイッチ。ボリュームに満足
営業日火・水・金・土・日曜日 営業時間10:00〜17:00 定休日月・木曜日 WEBhttps://kinopan07.com/ どこいこ長浜https://www.dokoiko-nagahama.jp/ja/spot/detail/828
北びわこ見聞録 秋号 長浜P. 03

特集はつづく——次は、米原エリアへ。

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